kazurof weblog

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黒曜石で小トラブルを起こした話

現象

黒曜石*1でプレゼンをしている最中に BLACKOUTボタンを押すと何も起きない。 (発表者は自分で間違えて押したことに気がついていない場合もある。) その後、次ページに進むべくNEXTボタンを押してもやはり何も起きない。 この時点で発表者が異変に気付き、発表途中に右往左往することになり、聴衆ががっかりしプレゼンの価値がだだ下がりになる。

原因

ボタン押下の操作(bボタン相当)をIMEが拾ってしまい、その後のNEXTボタン(PageDown相当)の操作を受け付けなくなる。 PowerPointにおいてIMEが起動状態の時にプレゼンを開始した場合、PCディスプレイが発表者ビューだとIMEが起動状態のままになってしまう。

発表者ビューとは?

発表者ビューとはノートPCに外部モニタ(プロジェクターとか)を接続した状態でスライドショーを開始すると、 外部モニタにはスライド本文が、PCのモニタには発表者向けの画面が表示される機能である。 PowerPoint 2002 に導入され、PowerPoint 2013からデフォルト有効の機能。 特別な操作なしでこのような表示になる。(PCが外部モニタの接続を識別している様子)

発表者ビューの画面

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トラブル発生時の画面

以下の画像は、ボタン押下の操作(bボタン相当)をIMEが拾ったところ。発表者はPCから離れているのでこれに気がつくことはない。これ以降NEXTボタンを押しても何も起きない。発表者が異変に気付き、発表途中に右往左往以下省略。

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参考URL

http://office.microsoft.com/ja-jp/powerpoint-help/HA102800100.aspx http://blog.goo.ne.jp/edo-toddler/e/0297ecb87191cf346062c6d8448dadee

対応

プレゼン実行前にPowerPoint内でIMEをオフにする。ないしは発表者ツールを使わない。

プレゼン中に発生したらescキーで入力をキャンセルする。

発表者ビューを有効・無効にする操作についてはこちらを参照のこと。 http://www.becoolusers.com/powerpoint/presenter-view.html

教訓

プレゼン前に機器の動作確認を十分に行う。できるかぎり実際の環境ないしはそれに近い形で行う。 外部ディスプレイも実際に繋げて動作確認する。

くだまき

普通のプレゼンの状態(スライドショービュー)では、IMEがオンであったとしてもIMEはキー入力を拾いません。 何か入力するわけでは無いのでこれは当たり前の挙動でしょう。もしIMEが拾ってしまったら一体何のためのキーボードショートカットかと。 しかし、発表者ビューではIMEが生きているままです。

勉強会当日会場でスライドの手直しをするのは全く自然なことであって、発表直前に忘れずにIMEを切る…というのは 全く不自然な気がします。そもそも発表者ビューで入力したい何かがあるのでしょうか?MSにフィードバックしたら直してもらえる…でしょうかね?